春~夏の野の菜:山菜:ハーブ&スパイス:果物など

フィンガーライムグリーンが初めて開花

フィンガーライム3色(グリーン:レッド:クリーム)の苗を無加温ハウスに定植して4年。4月初めて3色とも開花ー結実し始めました。樹勢はクリームが一番良くレッドは未だ貧弱のままです。

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ターメリックが収穫となりました

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5月に小さな根茎を雨除けハウス内に定植したターメリックが、11月中旬収穫となりました。

梼原町松原の無加温パイプハウスで栽培中の熱帯亜熱帯のハーブ&スパイス&果物のカレーリーフに次ぐ2点目の収穫です。ターメリックは収穫後釜で蒸し(茹でても良い)薄くスライスし、天日乾燥。ミルなどで粉末に。密閉し冷蔵庫で保存すれば1年以上保存可能です。生のカレーリーフとターメリックがあればオリジナル風味の料理や飲み物お菓子などに使えます。

無農薬のアボガドが梼原で食べられます

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今年3月,初めて無加温ハウス内で受粉着果し成長したアボガドベーコン種。
4年前ベーコン種苗に
ベーコン種を接ぎ木し、現在樹高は4.5m以上。
先端の枝葉は無加温ハウスの天井フィルムを破る勢
い。
(左手の卵はチャボの卵ではありません)

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アボガドの株元の落葉は全てアボガド自身のもの。ほぼ1年中枝葉の先から新芽が伸び、
古い葉は次々株元に積っていきます。

パイナップル挿し木№2

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パイナップル果実の株元(果実の根元)の硬い葉(がく?)をむしり取り鹿沼土に埋め込み潅水。

約2カ月、固く幅広の葉の右下端にしがみ付くように1本新芽が伸びている。発根した全てが同じ場所の不思議? 長い期間放置しておけば茎の切れ目から左端や茎の真ん中などからでてくるのかもしれない?私の経験上、植物は動物と比較すれば植物体のどこからも発根や新芽を出す可能性はありますが、写真にあるように2本は新芽も発根も出ているものは、親である葉は枯れ、子供は親から離れ光合成を始めています。つまり自立を始めています。パイナップルは円筒形なので1枚の葉は内側に少し巻いています。少し私自身に余裕ができれば次の挿し木は葉を縦半分に割き実験。もし右側の葉のみ発根し、或いは左側の葉の右下にも発根したら。ますます解らなくなりそうです。

パイナップル挿し木成功!

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台湾産パイナップルが安く手に入ったので久し振りに食べました。50年以上前、沖縄が「本土復帰」する前、真夏8月お盆休み時に晴海から2日間かけ船で「異国」沖縄に渡り、多分本島北部の農村で初めてパイナップルとサトウキビ畑を体感しました。薄茶色に日焼けした熱く乾いた土と半分腐った(醗酵)パイナップルの強烈な甘い匂い。1ドル札を出し無言で立ち尽くす「農夫」に半分腐ったパイナップルを指さすと「それは食えない?」。これが食べたい今食べたいと。ことばが互いに良く通じない中で大きな鎌を無造作に使い、パイナップルの頭(ハウス内に定植した写真部分)を切り落とし、腐った果肉の横半分、最後に果肉を包む固い葉(がく?)を乱暴に切り落とし私の目の前に突き出す。

1ドル札を私も負けずに突き出すと初めて笑った。(当時1ドルは360円、今は110円前後、50年前に比べ日本は3倍豊かになった? 沖縄に関していえば私にとっては50年前の方が遥かに豊かで気持良かった) 半分腐った沖縄のパイナップルは唇だけでなく頭の中までしびれました。

カレーリーフ 開花中

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カレーリーフが初めて開花しました。樹高2M.今年は種子が取れそうです。夏野菜が取れ始めたので野菜の煮込み(スープ)に生のカレーリーフをたっぷり入れて食べて見ようと思います。
40年以上前、ハーブを400種以上集め、房総半島に約2ha弱のハーブガーデンを作りましたが、当時は主にヨーロッパのハーブ。料理界の流行もフランス:イタリア料理が主力でしたから、私にとってはカレーリーフは新鮮です。

アボガドハス種にベーコン種を接ぎ木

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アボガドの挿し木。台木はハス種。接ぎ穂はベーコン種です。台木が3m以上と大きかったので差し穂を3本接ぎました。約1カ月で勢い良く接ぎ穂の新芽が伸びています。開花結実まで4〜5年かかるアボガドですがうまくすれば3〜4年で収穫できるかもしれません。なお今年の秋には初めての自前のアボガドが食べられるかもしれません。6/17日現在18個の親指大のアボガドが無加温ハウスで育っています(台木接ぎ穂ともベーコン種)。

アボガドベーコン種 初めて着果

接ぎ木5年目アボガド

  • 写真左はメキシコ―ラ、右はベーコン種。どちらも台木はベーコン種です。
  • 樹高は約4mで芯止め。2月中旬〜下旬に全ての枝先に開花狂い咲き!
  • 梼原は四国カルストの麓、2月の晴れた朝は氷点下になる、アボガドは熱帯果樹、2月の開花は早すぎと思う。受粉結実には気温が低すぎでは?
  • 何故か日当たりの良い南側より明らかに北側の日陰部分の着果が多い。冬の無加温ハウスでは晴れた日も少しでも保温に努め換気は控えます。天井部は35℃以上にすぐなりますから、着果の妨げになったかもしれません。

ベーコン種着果

  • 5月15日初めて着果したベーコン種は40個確認。
  • アボガドは両性花ですが何故か雌蕊と雄蕊の活性化が午前と午後に分かれる。要は自家受粉せず、蜂やハエなどの昆虫に頼る虫媒花。他品種の花粉を運ぶ虫を待つ。
  • メキシコ―ラがベーコンのお相手ですが残念ながら今年もメキシコ―ラは開花せず。
  • しかしベーコンは40個も着果しました!だから狂い咲した訳です。
  • 生き物は激変する自然環境の中で何とか生き延びようと足掻きます。

2021:6月の予定収穫作物ー小さな美味しい植物園

ハーブ

マジョラム ステビア セルバチコ イタリアンパセリ レモングラス レモンバーベナ フェンネル ローズマリー クリーピングタイム ローリエ レモンバーム スペアミント ペパーミント セージ フレンチソレル 紅ソレル 朝倉サンショ ダンデリオン ディル 三つ葉 フレンチタラゴン タイム オレガノ ペニーローヤル コリアンダー チャイブ カレーリーフ    

 野菜 

キュウリ2種 トマト6種 ピーマン4種 苦瓜 オクラ2種 インゲン3種 枝豆 かぼちゃ4種 スイスチャード サニーレタス カタローニャ ズッキーニ2種 食用ホウズキ 短根ごぼう 玉ねぎ イチゴ ナス2種 唐辛子2種 青ネギ ミョウガ ニンニクなど

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食べ頃のアーティチョーク 昨年採種に失敗したので今年も食べられません。残念!

  後ろの黄色いパパイヤは完熟果を食べましたが、滑らかな果肉は予想より甘くない。

品種を変えるか食べ方を工夫するか、青いうちに野菜として食べるか、兎に角今は種蒔き。

ロカヴォの自然農法とは

ロカヴォの自然農法は肥料:農薬:ホルモン剤:除草剤など土壌や作物に一切の添加物を加えません。 

太陽の光と熱:雨と山からの地下水:山谷を懸ける風:そして農場の土とそこに棲む多様な生き物たちの生命力で、年間約500品目の食べ物=野菜:ハーブ&スパイス:果物:穀物を1年中切らさず生産。 

種を蒔き育て収穫=消化し、同時に必ず開花結実した種子を採り、またその種子を蒔く。

食糧自給率37%の「豊かな国」日本人に、食べもの生産現場への危機感は見えません。
食べ物の自給自足=地域自給=国内自給こそ人類生存を保証する基本です。


3月の出荷品目

収穫中の野菜    サニーレタス カタローニャ エスカロール 春菊 小松菜 

     ほうれん草  ワイルドケール コラード カーボロネロ スイスチャード こかぶ

  ビーツ 青ネギ ホウズキ 菜花 カツオ菜 ミニトマト イチゴ タンポポ   

 

 ハーブ チャービル スイートフェンネル セルバチコ ロケットサラダ 
   クリーピングタイム 
セージ ローズマリー2種 レモングラス2種 
   レモンバーム カレーリーフ 
フレンチタラゴン セルバチコ スペアミント 
   紅ソレル コリアンダー イタリアンパセリ ローリエ タイム シソ

     (ご希望の野菜ハーブがあればメール願います。) 

    〒785-0773  高知県高岡郡梼原町松原611  ロカヴォ松原農場 

       ショートメールで 090-7140-0721  

                           http://www.yuukinosato-yusuhara.jp

ムカゴから3年後の自然薯?

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  自然薯 ヤマノイモ科 多年生 日本原産 雌雄異株 花は白

雌株では種子のほかに、葉腋に発生する球状の芽である、ムカゴをつけて栄養繁殖もする。 

上の写真の小さな丸い球がムカゴで、種子ではない。ムカゴは揚げたり煮たり焼いたりするとホクホクしたデンプン質が美味しい。食べ物が無くいつも飢えていた子供の頃、粘土質の伊豆の山には自然薯がいっぱい自生。大人は長い柄の道具で細い穴を1m以上掘り、子供たちは雑木に絡んだ長い蔓を引きちぎりムカゴを採る。写真の細長い徳利型の芋はムカゴを蒔いて2年目のもの。右の不格好な尻のような芋は3年目のもの。松原の農場は田んぼとして造成された農地なので、高畝にしても30cmの耕土。だから長芋に成れないのか?

最初のムカゴを何処で手に入れたのか思ひ出せないが、これは自然薯ではない?短根自然薯?

来春には、収穫した徳利型の種芋を100本以上畑に植え込む予定。来年の年末には食べられます。

12月の収穫出荷予定品目

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秋ジャガイモ アンデスレッド 

8月と9月上旬に定植。今年の夏は異常に暑く雨も少ない為なかなか発芽せず、9月下旬に発芽。太い主枝が真っすぐ伸び脇芽がほとんど出ない。11月中旬に2回霜。里芋サツマイモの葉は一晩で黒く枯れたが、ジャガイモはまだ持ちこたえて1株のみ開花(写真は11/17撮影)

春先から初夏にかけてのジャガイモ栽培なら花も実(種)もなる植物だが、四方を海に囲まれ、南北に長い日本の四季も無くなりつつ、ジャガイモもどう生き残るか困惑気味です

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私はジャガイモが大好きでお米がなくても大丈夫、主食となる

茹でても焼いても揚げても蒸しても煮込んでもスープにしても美味しい。素直な風味は他の

食材との相性も良い。魚、肉

野菜、ハーブ、果物など。

取り敢えず新じゃがは皮ごと櫛切りにしオリーブオイルでから揚げに。皮付き面を少し強火でこんがり熱々を食べる。紅の混じった黄色の果肉はホンノリ甘く冷たいビールも美味しくなる。次は揚げたてに塩とローズマリーのみじん切りを振り掛け

頬張る。安いワインも美味しく飲めます。

狂った果実?パッションフルーツ

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パッションフルーツ トケイソウ科 亜熱帯果物多年生

ハウス東面に2株、蔓は5M以上で未だ伸長中。資料では初夏に開花―秋遅くに熟果収穫とあるが、9月末に1株のみ脇芽の葉柄全てに花芽―開花中。よく見ると丸い緑の果実が全ての花の跡に着果!隣の株には一つも花芽の痕跡もない。開花着果後約2カ月で熟すとあるが、12月には例年霜が降りる。無加温ハウスで果たしてどうなるか。冬の寒さのなか、果実は追熟するのでしょうか。

そして花芽も出ないもう1株のパッションフルーツは来春どうなる?

ローゼルの赤いガクと苞はクエン酸が美味しい

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ローゼル アオイ科 1年草(熱帯では多年生)

葉も花も食べられるが、大きな赤い種のガクと苞をハーブティやジャムなどに利用。クエン酸などが豊富で生でサラダなどに加えても酸味と澄んだ赤色が新鮮で美味しい。

熱帯の短日性植物なので寒い地方では秋になっても開花せず霜で枯れてしまう。ロカヴォでは広葉と細葉があるが、露地畑では広葉は開花しない。種子はガクの中に16~14粒あり地温が20℃以上あれば発芽する。来年夏の異常高温期には葉物がないので、広葉の冷製スープを試食してみよう。

緑のパパイヤは沖縄の夏野菜

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1昨年3月温床に種まきしたパパイヤが現在樹高3M.. 写真のパパイヤは脇芽にも開花着果しています。昨年は9月に開花着果をはじめ、完熟まで樹勢が持たず、今年5月には全て落果、完熟果は食べられませんでした。今年は2カ月も早く開花着果。期待できます。現在無加温雨除けハウス内に5株生育中。50年以上前、沖縄が米軍占領地だった頃、夏の沖縄の夏野菜は緑のパパイヤだけでした。それでも年寄りは長生きで元気でした。「本土復帰」し食べ物は本土並みになり、今は残念ながら寿命も本土並みです。

自家採種で食べ物の自給を

ロカヴォは地球規模の気候変動に叩かれながら、小さな自社農場で自家採種100%を目指しています。

現在日本国内で生産されている農産物の「種子」の90%は外国産です。サカタやタキイなども技術者を海外に派遣し指導をしますが、国内では生産コストや日本の夏の高湿度などの理由で「採種」はやりません。

また開発品種も「F1品種」か遺伝子操作による「機能性品種」です。これでは本来の意味での固有種や固定種は育ちようがありません。人間の食べ物の原材料である野菜果物穀物などの「種」の多様性など維持できるはずもありません。急激な気候変動の中で「新しい」梼原の「固定種」を作る以外に生き残る道はありません.

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四葉(スーヨー)キュウリ種取用。中国北部由来の白イボ系。表面に突起がありごつごつしているが果肉は歯切れ良く美味しい。漬物や黄色く熟したものは 炒め煮すると果肉滑らかで香りも良い。

今年は長い日照不足で花(特に雌花)が咲かず、樹勢が衰えると病原菌と害虫が元気になり、最後は枯れて全身カビだらけになる。写真の2本は一番果を種取用に残したもの。
久しぶりの恵比寿ビールは麦芽100%で130年の歴史。 私も100歳まで元気に仕事し生き残ろうと決意。

スーパーフード モリンガ

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ワサビノキ科のモリンガはインド原産の熱帯常緑樹。昨年3月種まきし昨年末には樹高3m超えに。
冬の寒さで落葉し枝葉も全て落ち、2月には裸の幹も枯れ全滅と思いきや、4月に株元の枝節跡から新芽が出始め、6月には生い茂る!さすがスーパーフード。
モリンガは花も咲き、その鞘も実も食べられると云う。樹木の皮も根も種も栄養分や薬効が有ると。
取り敢えず新芽と柔らかな小さな枝葉を刻みオムレツやスープに。
何がスーパーフードか身体で実証中です。

オイスターリーフは生牡蠣の代用にはなりません

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オイスターリーフ開花6/10現在)ムラサキ科

北ヨーロッパからカナダの海岸部など寒い地域に分布し、海岸の砂地や礫地に自生。

日本の高温多湿の夏場は乾燥気味のハウス内の日陰で保護。

少し厚手の葉を噛むと青臭さではなく、植物では珍しく少々生臭い。

決して心地よい美味しい匂いとは思えません。

地を這う主茎から沢山の小枝に花が密集して咲いていますから、種を採り、来春は山盛りの花と葉にドレッシングをたっぷり掛け、むしゃむしゃ食べれば、冬のノルマンジーの美味しい生ガキレストランを思い出すかもしれません。よく冷えた白ワインがあれば。

人参の種取りは天候次第

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野菜としてのニンジンは、種まきー発芽―生育成長途中の若い「葉」か、董立ち(開花結実)前の肥大した「根」を食べます。写真のニンジンはすでに開花―受粉―結実中ですから、肥大した根はその栄養分を「種子」の方にとられ、甘い香りの果肉は固い筋しか残っていません。

種子取りはここからが大変。人参の花は雄しべが先に熟して、雌しべが熟すのは数日後、つまり他花受粉で虫媒花ですから交雑し易い。幸いにももう1種のニンジンは発芽不良で開花もしていません。
カメムシやコガネムシが白い花の上で交尾しながら花粉や蜜を食べています。蒸し暑く長い梅雨に花や株が耐えられなければ受粉も結実もできません。今日は梅雨の晴れ間です。

異常気象に慣れてはいけない 気候変動に慣れて生きる?

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2020 5/28 am6:00ハウス東の山間から日の出前の見事なうろこ雲
 うろこ雲いわし雲さば雲は秋の季語。昨日インド北部では50℃の暑さとか。
インド洋の海水温が平年より1℃高い事の影響は確実に、日本の夏の猛暑大雨を呼び、都市のヒートアイランド化を加速させる。
25年前スモッグに覆われた東京湾を見た時、あの下で藻掻く自分が虚しく都市から脱出、四国の山奥に。
100歳まで生き延びて人類の滅亡を見届けるか、生き残るかすかな道を残せるか。

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担当:高津

四国カルストの麓、環境モデル都市梼原町で25年以上有機野菜:ハーブ:穀物などを栽培し、自家用に鶏や食用ウサギなども飼ってきました。
2018年より一人松原農場に専念し「専門植物園」として「日本植物園協会」の認定を、今、目指しています。
「小さな美味しい植物園」は人間が食べる植物(野菜果物ハーブ穀物など)を500品目以上年間切らさず生産展示。勿論無農薬無肥料、土壌と作物に一切の「商品」を添加しない「自然農法」です。
自家採種100%が梼原町の固定種を産み出します。食べ物の自給自足=地域自給こそが地球環境の激変=社会環境の劣化から「大切な人」を守る残された唯一の道です。