夏のトマト、ナス、ズッキーニなどの果菜類は、花の雌しべに、雄しべの花粉が付かないと
(
受粉しないと)実が大きく育ちません。普段は気がつきませんが、トウモロコシなどは、

食べている一粒一粒から雌しべが伸び、その全てが受粉し、一本のトウモロコシに成っています。

トウモロコシの頭の毛の束は、受粉の為に長く伸びた雌しべの管です。

トウモロコシは風によって受粉する、風媒花ですから、細長く伸びた沢山の雌しべの全てに

ミツバチが訪れた訳ではありません。

カボチャの仲間ズッキーニは(写真左)、虫媒花です。

今、ハウスの中にミツバチはいませんから、毎日、朝、雄花を捜して、

手で一つ一つ受粉します。天候によりますが、受粉後3〜4日で収穫となります。

トマトは風によって受粉する風媒花です。でも、ハウスの中はあまり風が吹きません。トマトの花は蜜もありませんから、虫もあまり花には来ません。

トマトを確実に受粉着果させるには、花の中心に1cmほど伸びた細い管を、軽く弾きます。

細い管の中に雌しべと雄しべが同居しています(自家受粉)から、こうすれば受粉します。

しかし沢山のトマトの花を一つ一つ叩くのも大変なので、普通はホルモン剤を吹き付けます。

もちろん有機栽培ではホルモン剤は使いませんから、人の手の代りに日本にいるマルハナバチを

ハウスの中に入れます。

少ないトマトの花粉を求めて、花粉を食べるマルハナバチが授粉をしてくれます。

トマトの花にマルハナバチが来ると、写真のように黄色い花柱が褐色になっています。

蜂が付けた足跡です(バイトマーク)。これで安心と言うわけです。(トマトは6月下旬ごろから出荷)

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担当:高津

四国カルストの麓、環境モデル都市梼原町で25年以上有機野菜:ハーブ:穀物などを栽培し、自家用に鶏や食用ウサギなども飼ってきました。
2018年より一人松原農場に専念し「専門植物園」として「日本植物園協会」の認定を、今、目指しています。
「小さな美味しい植物園」は人間が食べる植物(野菜果物ハーブ穀物など)を500品目以上年間切らさず生産展示。勿論無農薬無肥料、土壌と作物に一切の「商品」を添加しない「自然農法」です。
自家採種100%が梼原町の固定種を産み出します。食べ物の自給自足=地域自給こそが地球環境の激変=社会環境の劣化から「大切な人」を守る残された唯一の道です。