食べている一粒一粒から雌しべが伸び、その全てが受粉し、一本のトウモロコシに成っています。
トウモロコシの頭の毛の束は、受粉の為に長く伸びた雌しべの管です。
トウモロコシは風によって受粉する、風媒花ですから、細長く伸びた沢山の雌しべの全てに
ミツバチが訪れた訳ではありません。
今、ハウスの中にミツバチはいませんから、毎日、朝、雄花を捜して、
手で一つ一つ受粉します。天候によりますが、受粉後3〜4日で収穫となります。
トマトは風によって受粉する風媒花です。でも、ハウスの中はあまり風が吹きません。トマトの花は蜜もありませんから、虫もあまり花には来ません。
トマトを確実に受粉着果させるには、花の中心に1cmほど伸びた細い管を、軽く弾きます。
細い管の中に雌しべと雄しべが同居しています(自家受粉)から、こうすれば受粉します。
しかし沢山のトマトの花を一つ一つ叩くのも大変なので、普通はホルモン剤を吹き付けます。
もちろん有機栽培ではホルモン剤は使いませんから、人の手の代りに日本にいるマルハナバチを
ハウスの中に入れます。
少ないトマトの花粉を求めて、花粉を食べるマルハナバチが授粉をしてくれます。