異常気象は予測できない段階に

世界一小さな美味しい植物園 6月1日収穫物

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9月18日収穫物

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6月頃からの3か月間、4回の台風:断続的な豪雨と異常高温による生産現場の異変、ロカヴォ松原農場からの久し振りの報告です。上の写真は「小さな美味しい植物園」プレオープン時の地元松原の区長、地元町会議員、日頃お世話になっている人7名をご招待した時に展示した野菜たちです。ゴボウなど並びきれない野菜やハーブはまだたくさん収穫出来ました。
下の写真は今日9月18日久し振りに収穫できた夏野菜です。現在園内で収穫できるものはゴボウ、オクラ、モロヘイヤ、へちま、ニガウリ少々、地元の四万川瓜2本だけです。

トマトは全滅、キュウリ、スイカ、ナス、南瓜、ピーマン、唐辛子、インゲンなど豆類、レタス類やほうれん草小松菜など葉物類は私の食べるものもありません。

今年の夏それなりに生き残った(少しだけ食べられたもの)はへちま、ニガウリ、ヅッキーニ、モロヘイヤ、オクラ、ショウガなど数点です。
個人通販で定期出荷のお客様には「四万川農場」からの出荷で凌ぎました。四万川農場は標高が松原より約200m以上高く、地形の関係で風の通りも良い為、平均温度で1〜2℃低いのかもしれません。

夏野菜が収穫不能になった原因と症状は

1:高温障害:夏野菜には高温が必要ですが35℃以上では花粉の受精能力が無くなる。

  トマトは開花はしてるが着果しない。
  (トマトトーンなどのホルモン剤を使えば着果できる)
  ピーマン、ナス、唐辛子、豆類など雌雄同一花は、花が咲かないものと、
   咲いても受精着果しない。

  雌雄異花のキュウリ、カボチャ、ニガウリ、ズッキーニなどは雌花が咲かない。
      (雨よけハウス内は日中日陰で35℃〜40℃、陽射しが当たる野菜たちは優に50℃を超える)

2:害虫の多発ー異常発生  ロカヴォは勿論無農薬、微生物資材も使いませんから、
  害虫は自然発生する天敵か人手による除去しか方法はありません。

  春からアブラムシ(テントウムシ)、蝶や蛾の成虫、幼虫(手取り、クモ、カビ)、
   カメムシ類
(手取り、カマキリ、カエルなど)、9月中旬ダンゴムシ、
   ゾウリムシ(手取り)。

  残念ながら天敵は害虫が発生してから後、発生する。テントウムシの餌がアブラムシ。
  従ってアブラムシが大発生すればテントウムシも大発生。
  ただしハウス内などでは生育空間が限られている為、餌が無くなった
  テントウムシの幼虫は共食いし、全滅する時も経験しました。

3:台風や春の突風竜巻など

  台風は何故か2回とも梼原の東側を通過し、強風の被害は軽微でした。
  ハウス屋根フィルム1棟飛び、2棟の屋根フィルム亀裂。
  集中豪雨はハウス内床下浸水4回。(松原農場は田圃用に造成された土地で、
   排水性悪く一度浸水するとハウス内は湿度100%となり、カビの天下となる) 

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担当:高津

四国カルストの麓、環境モデル都市梼原町で25年以上有機野菜:ハーブ:穀物などを栽培し、自家用に鶏や食用ウサギなども飼ってきました。
2018年より一人松原農場に専念し「専門植物園」として「日本植物園協会」の認定を、今、目指しています。
「小さな美味しい植物園」は人間が食べる植物(野菜果物ハーブ穀物など)を500品目以上年間切らさず生産展示。勿論無農薬無肥料、土壌と作物に一切の「商品」を添加しない「自然農法」です。
自家採種100%が梼原町の固定種を産み出します。食べ物の自給自足=地域自給こそが地球環境の激変=社会環境の劣化から「大切な人」を守る残された唯一の道です。