薪火乾燥原木椎茸

makibikannsou -1-350.jpg

標高700m以上の四国カルスト山麓で収穫された原木椎茸は、灯油のボイラーではなく、昔ながらの薪火で乾燥されます。杉の木箱に並べられた肉厚の原木椎茸は、窯にくべられた薪の強い火力の熱に包まれて、ゆっくりじっくり乾燥されます。

椎茸の入った木箱の下がドラム缶を加工した窯の上面です。

makibikannsou-2-350.jpg
makibikannsou-3-350.jpg

乾燥温度は40℃前後でゆっくり気長に時間を掛けます。火力調整は焚口から取り込む空気の量と、煙突から出る煙、排気口で調整します。収穫された原木椎茸はすぐ窯に入れられ、翌日の夕方60℃以上の強い火力で仕上げ乾燥されてから取り出します。(高温で椎茸の香りが初めて引き出されます。)

薪火の煙は直接椎茸に触れませんが、薪火特有の匂いが乾燥椎茸の香りと相まって独特の深い味わいとなります。

肉厚の薪火乾燥された原木椎茸は、冷たい水で一晩ゆっくり冷蔵庫で戻してください。

gennbokusiitake-350natu.jpg

原木椎茸は梼原産のクヌギ、楢の木を使用。冬、1メートルにカットした原木にドリルで穴を開け、椎茸菌を植え込みます。植菌後、原木全体に菌がまわるよう、充分散水し、湿度、温度を保つようにシートなどで覆い、春、菌の繁殖を確認後、山の木陰か日除けしたハウスに伏せこみます。秋遅く低温に感応した菌から芽が出て椎茸に成長。ただし本格的に発生するのは翌年の秋になります。気の長い作物です。

低温に感応する菌は暑さに弱く、40℃以上で死滅。

夏場の管理がポイントです。(上の写真は夏場散水中の原木椎茸)

氷点下の朝が続く12月に、ゆっくり時間をかけて育った肉厚の原木生椎茸。乾燥した冷気の中で無言の花が開く
2010gifuto3.jpg
  12月に入って植菌2年物の原木から収穫が始まり、現在毎日乾燥中。2011年度産が出荷中です。   スライス   40g入り    600円    香信     60g入り    900円   どんこ    60g入り   1200円    花咲どんこ  60g入り  1500円 

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
090-7140-0721

担当:高津

四国カルストの麓、環境モデル都市梼原町で25年以上有機野菜:ハーブ:穀物などを栽培し、自家用に鶏や食用ウサギなども飼ってきました。
2018年より一人松原農場に専念し「専門植物園」として「日本植物園協会」の認定を、今、目指しています。
「小さな美味しい植物園」は人間が食べる植物(野菜果物ハーブ穀物など)を500品目以上年間切らさず生産展示。勿論無農薬無肥料、土壌と作物に一切の「商品」を添加しない「自然農法」です。
自家採種100%が梼原町の固定種を産み出します。食べ物の自給自足=地域自給こそが地球環境の激変=社会環境の劣化から「大切な人」を守る残された唯一の道です。