灰色カビ病ー菌核病

カビ(糸状菌)に侵されたリーフレタス。レタスの株元に白い綿上の塊が出来ているので菌核病と思われます。カビー糸状菌は空気中、水の中、特に土壌中には十万種以上存在すると言われ、土壌微生物の中で最も多いものですから、カビの発生する条件さえあればどこにでも出てきます。カビが生えると見た目は「悪者」扱いですが、いろいろなキノコも麹菌を利用した調味料も、チーズも、ワインも、人や動物の病気も世の中カビだらけ?です。農薬は、ほぼ無数にいるカビ(糸状菌)の特定の菌を死滅されるものを見つけ商品化します。殺す相手がほぼ無数にいますから生活環境の変化によって、仕事(商品開発)は限りなく続きます。最近は予防的発想で、特定の病原菌が発生しそうな時に、事前に別の無害な(人間にとって)菌を蔓延させ(レタスに散布)悪さをする菌の侵入を防ぐ商品も出来ています。
野菜を栽培する土壌に米ぬかと廃菌床(腐朽菌)を撒き、灌水しカビだらけにする(糸状菌)ロカヴォのやり方は、取り敢えず土壌の無数の糸状菌の発生をある程度コントロール出来るかもしれない(もちろん最初だけです)との、試みです。雑草も含め多様な品種を作付(少量多品目)したり、食べ物の自給をモノづくりの基本に考えるのも、異質なものは受け入れない、気に入らない物は排除する価値観ー合理性に対する生き残り策です。