コラードとカーボロネロ

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上がコラード、下がカーボロネロ、どちらもキャベツの仲間。草丈は既に2m近い。
年明け3月頃どちらも花芽が出てさらに背丈が伸びる。
コラードはアメリカ南部のソールフード。栄養価が結球キャベツより高く、最近日本でも人気があるらしい?様々なタイプがあるがロカヴォでは葉に凹凸があるボリューム感のあるタイプを選抜中。
カーボロネロは黒キャベツとも呼ばれ、どちらも1年中栽培できるが旬は冬から春。
日本のキャベツは固く結球し(輸送に適する)葉は柔らかく甘みがあるものが好まれるので、
野性的で個性が強く食べても固く甘みがない食べ物(野菜)は見向きもされなかった。
早く生育し(大量に生産できる)ガサばらず(輸送が楽)見た目もキレイ(柔らかそうで美味しそう=虫が食べると農薬で死ぬ)なものが安く大量に消費される。

アブラナ科の植物(野菜)は蝶や蛾が特に好む。自然界にはアブラナ科の植物が特に多いわけではない。日本で消費されている葉物野菜は圧倒的にアブラナ科のものが多い。害虫を異常に発生させている原因は「豊かな国」日本の生産者=消費者が製薬会社の「協力」を得て、果てしなき生存競争をしていると言えなくもない。地球が他の惑星と違う点は、今のところ多様な生き物の住処だ。虫にもいろいろ種類がある。野菜を栽培している私の立場で、初めて害虫と益虫とただの虫を区別する。

ロカヴォの「小さな美味しい植物園」は年間500品種以上の食べ物を持続生産し、おいしく食べ、誰とも競争せず生き残る方法を探している。害虫も皆殺しにしない。キャベツの好きな害虫は隣のトマトは食べない。キャベツが無くなれば勿論トマトも食べるが、必ず天敵(蜂や病原菌や私)が現れ彼らも生き残ろうとする。土の中の生き物を(小動物からカビ微生物まで)多様に出来れば地上部の生き物も多様に生きられる。幸いにも日本には海に囲まれ奥深い山もある。何より春夏秋冬四季もある。
太陽と雨と緑を含む風と人の生き物への目配りと元気な手足があれば、農薬も肥料も除草剤もホルモン剤も栄養剤も商品化された天敵も使わずに「心と身体に美味しい食べ物」を持続生産できる。
自然界からのエネルギーを頂き種をまき、生育を見守り、ありがたくいただく。すべて食べきらず余りは土に戻す。そして必ず種を残し、また種をまく。

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担当:高津

四国カルストの麓、環境モデル都市梼原町で25年以上有機野菜:ハーブ:穀物などを栽培し、自家用に鶏や食用ウサギなども飼ってきました。
2018年より一人松原農場に専念し「専門植物園」として「日本植物園協会」の認定を、今、目指しています。
「小さな美味しい植物園」は人間が食べる植物(野菜果物ハーブ穀物など)を500品目以上年間切らさず生産展示。勿論無農薬無肥料、土壌と作物に一切の「商品」を添加しない「自然農法」です。
自家採種100%が梼原町の固定種を産み出します。食べ物の自給自足=地域自給こそが地球環境の激変=社会環境の劣化から「大切な人」を守る残された唯一の道です。