2014年産有機米づくり

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上の写真は芽だし発芽直後のうるち米の苗。苗箱に80gのコシヒカリの種もみ(今年はお酢で消毒)を手蒔し、苗箱を重ねて無加温ハウス内に置き、シートで保温。発芽順にプールに移動したが、二日遅れの苗箱が徒長し、もやし状態に。

4/18播種ー4/23プール入れー5/18(下の写真)生育は不揃いですが苗は丈夫に育ち、緑の色も良好の様です。あと一週間ほどで水田に定植予定。

2011年の有機米作りは、玄米で300㎏の収量でした(10a)。籾米15袋を精米所に持ち込み

30Kg入り玄米を10袋持ち帰り.精米所のベテランおばちゃんに実入りが良いと褒められました。

手取り除草一回で、もちろん農薬も除草剤もなし。少しだけコメ作りに自信ができました?

玄米300kgあれば、一年間一家族には十分です。来年はスタッフ皆が、一年間自給できるコメを作りたいと、今、松原地区で田んぼを借り入れる相談をしています。

お米作りは何回かやった事はあるが、今年初めて有機米作りの参考書を見ながら挑戦。

先ず有機種もみ(コシヒカリ)を仕入れし、塩水選。比重が重い充実した種を9%の塩水で選別する。もちろん軽い種より重い種のほうが良い。トマトも水に浮くトマトより沈むトマトの方が味が濃い。(人間は塩水選では判断できません)バケツに水を入れ天然塩を加えながら比重計で計る。塩を加えても加えてもなかなか比重計が上がらない。舐めてみる。海水と同じぐらいかな、未だ3〜4%!とんでもない塩の量だ!最初の水の量が多すぎた!後の祭り。(中学校の時学んだ事を忘れている)

情けない思いを断ち切り、塩水に沈んだ籾をザルにあげ、次は温水で消毒。今度は失敗しないよう多めの水を70℃まで加熱し、弱火で加熱しながら一気にザルの籾を入れる。65℃。丁度いい。10分弱。又ザルにあげ山からの冷水に入れ、体温を下げる。これで種もみに付いた病原菌の殆どが死滅すると書いてある。

この種もみを網袋に入れ水の中に。種に十分水を吸わせ、発芽(芽出し、芽切り)させる。低温(20℃以下)での流水浸種でゆっくり芽出しがお勧めとある。(地元では電気の加温機で一気に発芽させる )約10日間流水処理し、一粒でも芽が動いたら苗箱に種まきする。

4月17日芽出し処理(この日の朝、車のフロントガラス氷結)、10日たっても芽が出る気配もない!四万十川源流域の山水は低温すぎた。6月上旬の田植えに間に合わない!やむを得ず種まき後ハウスの中で芽出しすることに。

有機米作りの基本は、時間をかけて丈夫で大きな1本立ちの苗を作ること。規格の苗箱に僅か40gの種もみを1粒ずつ蒔く。(地元では3〜8倍の種をまきます、この苗箱を約20枚以上/10aあたり準備します。6月の田植え後驚いたのは実際使った苗は僅かに苗箱8枚のみ!何事も初体験は緊張と驚きの連続です。これで秋の収穫量が地元農家の半分以下なら納得できますが、どうなる事やら)

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田植え2カ月後穂が出る。.jpg

写真左下と右上のイネは慣行田。2週間以上早い田植えだが未だ稲穂は出ていない。有機一本植えの苗は5〜10本に分けつ。1〜3本穂が出始めている。除草に失敗しコナギがイネの株もとを覆う。

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穂で羽化したトンボ。

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担当:高津

四国カルストの麓、環境モデル都市梼原町で25年以上有機野菜:ハーブ:穀物などを栽培し、自家用に鶏や食用ウサギなども飼ってきました。
2018年より一人松原農場に専念し「専門植物園」として「日本植物園協会」の認定を、今、目指しています。
「小さな美味しい植物園」は人間が食べる植物(野菜果物ハーブ穀物など)を500品目以上年間切らさず生産展示。勿論無農薬無肥料、土壌と作物に一切の「商品」を添加しない「自然農法」です。
自家採種100%が梼原町の固定種を産み出します。食べ物の自給自足=地域自給こそが地球環境の激変=社会環境の劣化から「大切な人」を守る残された唯一の道です。